~夜職から昼職へ!事務職へのジョブチェンジ~

転職のポイントを徹底解説します

~未経験からのキャリアチェンジ対談②~

f:id:danafox:20211218142741j:plain

【夜職から昼職へ】活かせるスキルとは?

未経験からのキャリアチェンジ対談・第2回目。

今回は『昼職で活かせるスキルってあるの?』という疑問について深堀りしていきます!

前回に引き続き、採用のプロriricaさんにお話しを伺いました。

 

riricandle.hatenablog.com

 

 

あなたが意識していないコミュニケーション能力

くま:

では早速。

夜職の人が昼職で活かせるスキルってどんなものがあるのでしょうか?

ririca:

はい、まずは何といってもコミュニケーションスキルです。

夜・昼関係なく、やはり社会で最も重要なのはコミュニケーション能力です。

夜の接待を伴う職業に就いた人は、このコミュニケーション能力に長けている人が非常に多いです。

 

くま:

確かに、接客のプロだしね・・

ちなみに夜職ならではの特徴はあるの?

ririca:

あります。キャバクラなどの勤務経験しかない人は意識すらしていない人も多いと思いますが・・・例えば気の合う常連さん以外の、少し距離感のあるお客様が来店されたとします。

 

そのとき「二人っきり」で「長時間にわたって」「至近距離で」私的な会話を」「相手の様子に合わせて何時間もする」なんてことを、仕事として平然とやってのけていませんか?

 

くま:

心当たりあるかも!

ririca:

さらには、相手の機嫌を損ねないように、早く帰ってもらうように

時間調整するときもありますよね?

そういうシチュエーション、昼職の人(事務系)はほぼ経験しません。

夜の仕事が長い人は、そんな状況をさばける仕事能力を身につけている人が多い

んです。

 

くま:

たしかに・・・でも昼職の営業さんとかも同じじゃない?

ririca:

営業職の方も、もちろん似た経験をしています。

ただ大きく違うポイントがあります。

それは「二人っきり」で「親密な会話をする」ことです。

 

くま:

たしかにそうだ・・

でもちなみに、その能力がどうやって昼職に活かせるんですか?

ririca:

すべての場面において活かせます。

ただ私は、主に事務職の転職についてアドバイスすることが多いので、ここでは事務職に限定して話させてもらいます。

    

では早速。

もし仮に夜職のあなたが事務職員に転職したとしましょう。

そうするとあなた自身からみた職場の構図は以下のようになります。

 

 同僚・部下 → キャスト達

 上司・役職 → お客様

 

感覚でいうとこんな感じです。

上司=お客様というとピンと来ない人もいるかもしれませんね。

しかし多くの場合、昼職の上司=店長やお店の管理者ではないことが多いです。

 

その理由は大前提として

 キャスト=自分で売り上げをたてる人

 事務職員=直接的な売り上げをたてない人

という違いがあるからです。

 

キャストや営業職員のようにお店や会社の売り上げに直接貢献できる人は、

よくも悪くも数字で絶対的な評価がされます。

しかし総務・経理・人事・受付といったバックオフィス関係の事務員は

そういったことが一切ありません。数字で評価ができない分、

上司は「いかに自分の思うとおりに動いてくれるか」でその人を

評価するようになるのです。

  

 

 

くま:

え!?そうなの?

パソコン作業が得意だったり、誰よりも早く仕事を終わらせる人が

評価されるんじゃないの!?

ririca:

もちろんそういう職場もあります。

でもriricaの経験上、それよりも重要なのは「いかに上司に気に入られるか」です。

 

むしろ優秀な成績を残す人は上司から見て「自分を脅かす存在」として敵視され、冷遇されたりしていました。

 

くま:

ひょえええ・・・・!

ririca:

やっぱり、所詮は人間。

うまく取り入るほうが平和に過ごすことができるんですよ笑

そして、やっぱりここでも役に立つのがキャバテクです。

 

くま:キタァ!!

ririca:

上記のような場面で、夜職経験者が『上司=お客様』という感覚で接したとしたらどうでしょう?

これまでに培った最強の接客能力

「相手の感情をくみ取り、ベストな言葉をかける」

が自然に身についた人にとって、上司との関係構築は容易なものになるでしょう。

あ、一概には言えませんがね笑

   

くま:突然、逃げの姿勢ですね笑

ririca:

いや、世の中100%は無いのでね笑

ただ、実際にriricaの元同僚で、やたらと上司を手玉にとる子がいたんですが、後々聞いたらキャバクラ経験者でした!そのテクニックはすごかったです笑

 

その子は上司に深追いもさせずに、順調に給与アップしていきました笑

 

 

くま:

おそるべし・・・キャバテク!世の中しょせんは男と女

ririca:

そうですね。

でもその子はおじさん受けがいいだけじゃなくて、同僚からも、お局さんからも受けがよかったですよ。

もちろんテクニックの部分や人柄が多く影響していると思いますが、いつもその子が言っていたのは「自分以外はお客様と思って接している」ということです。

そもそも仕事に対するプロ意識が高い子だったんです。

 

どんな場面でも必要。メンタルの強さ!

くま:

次はメンタル面か。ん~夜のお仕事って確かにメンタルが鍛えられそう・・・

ririca:

そうですね。私も友人やお客様から相談をされたことがありますが、

やはりメンタルにくる部分は多いと思います。

もちろん昼職でもストレスが溜まることはありますが、性質が結構違います。

 

例えばキャバクラ勤務の友人に聞いた内容はこんな感じです。

「容姿のことを言いたい放題言われる」

「勤務時間外にも私的な内容の連絡を取り合う」

 

くま:

昼職ではNG項目とされてることだね…。

ririca:

そうなんです。受け取った側次第ではセクハラ・パワハラにもなる内容です。

これを日常的に業務としてこなせているメンタルは相当なものだと思います。

 

くま:

確かに・・!くまがもしこんな事言われたら即泣きそう…

ririca:

くまさんの言うとおり。これらのことを日常的に出来ているメンタルがあれば

昼職に限らず、何にでも挑戦出来ると思います。油断は禁物ですが!

 

 

見た目の華やかさ・美しさ

ririca:

最後のスキル…というか強みについてですね。

ずばり、見た目の華やかさ・美しさでしょう。

くま:

綺麗な人ってすてき!

ririca:

同感です、これは大きな強みです。どこの世界でもそうですが、男女問わず容姿のいい人には魅力があります。

当たり前ですが、化粧品の広告をしているのも美しいモデルさんですよね。

夜職やモデルといった「美・若さ」が重要視される世界で働いて来た人たちの美しさには目を見張るものがあります。

 

くま:

やっぱり常に人の目線を意識する環境だと違うのかな?

お手入れの仕方も違うだろうし

ririca:

そうそう!人前に立たない仕事をしてると、気合い入れるのはデートの時だけとか

「あれ、下っ腹出てる・・・よし、今日だけは超マキシ丈ダボダボワンピースで出社しよう!」×半年間とかなってしまうこともありますもんね。

 

くま:

…………。そうなんだ。まぁ、日々の積み重ねだよね。

ちなみにせっかく綺麗なんだから、それを活かせる仕事もいいよね?

ririca:

そ、そうですね。すべての場面で活かせると思いますが、

強いて言うなら

 

 ・取引先と接する機会が多い事務職

 ・受付

 ・広報関係

 ・アパレル・化粧品などの販売員

 

なんかがいいんじゃないでしょうか。

特に「取引先と接する機会が多い事務職」では、若さだけの美しさに着目されることもないので、長期間活躍することが期待できます。

 

 

活かせる経験はいっぱいある!

くま:

なんか、ここまで聞いてきたけど、活かせる経験っていっぱいあるんだね!

ririca:

そうですね。やはり「人と深い部分で接する仕事」を経験した人は強いです。

何度も言いますが、やっぱりこの世は「人間関係」でできているので。

 

くま:

自信を持って新しい仕事に挑戦してほしいね!

…ちなみに…活かせるスキルがたくさんあることは分かったけど、やっぱりパソコンスキルが不安っていう人も多いんじゃないかな?

ririca:

くまさんの言う通り!

では、またいったん休憩をはさんで、

次回は『夜職→昼職へのキャリアチェンジで準備したほうがいいスキル等』について話そうかと思います。

 

履歴書の書き方など、実践編も伝えられればいいなと思っています。

 

くま:待ってました!では引き続き、よろしくお願いします!

ririca:はい!

~未経験からのキャリアチェンジ対談①~

【徹底解説】夜職から昼職へ!実際のところどうなの?

f:id:danafox:20211218142741j:plain

コロナウイルスの影響により、まだまだ様々な業界が大打撃を受けています。

中でもキャバクラなどの、いわゆる”夜職”業界が受けた損害は深刻。

これを機に真剣に夜職から昼職への転職を検討された方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は企業で長年採用に携わってきたriricaさんに、一般的には難しいといわれている『夜職から昼職へのキャリアチェンジ』の全容についてインタビューしました!

今回はその第一回目になります(全4回)

 

 

 

くま:riricaさん、本日はよろしくお願いします。

ririca:よろしくお願いします

 

夜職→昼職へのキャリアチェンジの実際

くま:

夜職から昼職へのキャリアチェンジ、一般的には難しいと言われていますが、

実際のところどうなんでしょうか?

ririca:

結論からいうと可能です。

人それぞれの性格や、抱えている背景もあるので一概にはいえませんが、

長年人事関係の仕事に携わってきた関係で、夜職から昼職へ転向し、そのまま順調に生活を切り替えた人をたくさん見てきました。

 

くま:

おお!そうなんですね!では一般的になぜ難しいと言われているのでしょうか? 

ririca:

これも一概にはいえませんが、私個人としては「夜職出身者への差別」と「本人の自信のなさ」が原因になっていると思います。

 

昼職へのキャリアチェンジを妨げている2つの壁

くま:

差別・・・それは確かにありそうですね。夜職に限らず、性別とか、雇用形態とか

色んなことで差別してくる人がいますよね。

ririca:

残念ながらそうですね。

仮に採用担当者個人に偏見がなかったとしても、会社が古い体制だと受け入れられないこともあります。

ただ、ベンチャー企業やZ世代が立ち上げた会社ではそういったことはあまり見受けられません。

 

若い世代が中心となっている会社は人柄や実力主義の社風が多いので、過去の職歴は問われないんです。というか、夜職に対する偏見そのものがない世代でもあります。

 

くま:

Z世代いい感じ!

そうすると夜職から昼職への転向を検討している人にとっては狙い目?

ririca:

そうですね。

転職活動をする際はその辺から攻めていくのもアリだと思います。

ただ、古い企業でもしっかりとした価値観を持っているところもあるので、実際に履歴書を送って、面接して、自分で判断してみるのが一番いいですね。

 

くま:

なんか前向きになってきた!

ririca:

よかった!実際は少しずつですが日本の社会もよくなってきています。

ただ、そこで一番問題になってくるのが「本人の自信の無さ」なんです。

 

2つの壁のうちの1つ「本人の自信の無さ」とは?

くま:

自信の無さ??詳しく聞いてもいいですか?

ririca:

昼職へのキャリアチェンジを考えている本人が

「昼職に必要なスキルがない」とか「長時間労働は自分には無理」と決めつけてしまっているケースです。

 

実際には昼職でも活躍できるスキルを備えているにもかかわらず、です。

 

くま:

うむむ興味深い・・・もうちょい詳しく・・・

ririca:

私が接してきた中で、

「夜しかしたことがないから、昼でやっていく自信がない」という人が結構いらっしゃいました。

  

その背景には「夜に比べて低い賃金・長時間労働・生活環境の変化」があります。

その上でもっとも多いのが「パソコンが使えない、事務のスキル不足」という声です。

 

くま:

う~ん確かに夜の仕事に比べてお給料が安くて・・・

さらに長時間慣れない環境でパソコン使うってなるとハードル高いし、

デメリットしか感じられない・・・

ririca:

ですよね。でも昼の長時間労働って、慣れます笑

夜職出身の人ですぐに慣れた人をたくさん見てきました。やっぱり短時間労働であっても、過酷なんですよ、夜の仕事って。

 

理想の将来像を描くことで成功率UP!

くま:

そうかぁ…でもやっぱりお給料は安くなっちゃうよね?

ririca:

ん~そうですね…少なくなる可能性はあります。

でもここで思い出してほしいのが、『なぜ昼職へ転向しようと考えたか』ということなんです。

おそらく一番多い理由は「年齢的な限界を感じたから」とか「正社員として保証された生活を送りたい」ということだと思います。

 

最近ではコロナの打撃も受けましたしね。

  

くま:ふむ…

ririca:

確かにお給料は下がりますが、

長い目で見たときにご自身が理想とする、保障された生活は手に入れられると思うんです。それはお金には代えられない。

   

将来的に自分のお店を持ちたいとか、

保証云々よりもやりたいことにチャレンジしていくっていう起業家体質な人であれば、夢を追うために全力を尽くすのがベストだと思いますが、

そうでない人『保証の部分に重きを置きたい人』は、一度挑戦してみてもいいと思うんです。

 

 

くま:

自分が本当にやりたいこと、将来を見据えた選択をすることが大事なんですね!

ririca:

そうです。

それに、パソコンスキルの部分でいうと、ある程度勉強すれば誰でもできちゃうんですよ、パソコンって。

だってビル・ゲイツさんとかスティーブ・ジョブズさんとか
超頭のいい人たちが『誰でも使えるように』って設計されたのがパソコンなんで。

 

ここまで普及してるのも、誰でも簡単に使えるからなんですよね。

 

くま:

おっしゃるとおり!でもくまは事務仕事は苦手で・・・

できればパソコンとか使わない仕事をしていきたいなぁなんて

ririca:

それは甘いです(笑)というより損しますよ。

だって世の中のほとんどの仕事はパソコン操作が付随してきますから。

 

例えば独立してフリーランスとして活動していくにも、

ある程度のパソコンスキルは必須です。 

そしてそのスキルは案外、簡単に手に入れられる。

慣れてしまえば毎朝の洗顔より簡単にできるんですよ。

別のブログで紹介しますが、ちょっとした一工夫で

事務歴10年の人を追い越せるようなパソコンスキルを手に入れる!

なんてことも可能なので、勉強して損はないはずです。

 

 

くま:

10年の人を・・・?怪しすぎる。

ririca:

私個人の実体験に基づく話ですよ・・・まぁその話は別の機会に笑

 

くま:

おっけーです!!ではちょっと休憩をはさんで、次は

「夜職の人が昼職で活かせるスキル」について話を聞いてもいいですか?

ririca:

ぜひ!ちょっと甘いものでも飲みたいですね。この辺にいい店ありますか?

 

くま:小鳥の丸焼きを食べれる店があるんで案内しますよ!